電気設備を台風被害から守るには?

知っ得!電気設備のまめ知識

電気設備を台風被害から守るには?

電気の保安管理のプロとして、皆さまの電気設備に役立つ情報をお届けします。
ここ数年、異常気象の影響で勢力の強い台風の上陸が増えています。
暴風や豪雨から電気設備を守るためには、事前の「点検」と「対策」が大切です。

台風への備えにも一役 ! 九州電気保安協会の「設備点検」

引込開閉器・高圧ケーブルの点検

主に電柱に設置されている引込開閉器の周囲に障害物がないか目視で点検します。もし、強風で開閉器のケーブルに木の枝などが接触すると、保護装置が作動して停電してしまいます。また、開閉器の3本のケーブルの距離も確認。ケーブル同士が近すぎると強風で接触して短絡事故が発生する恐れがあるため注意が必要です。

キュービクルの点検

屋上や敷地内の隅など、屋外に置かれていることが多いキュービクル。錆が発生すると、穴が開いて雨漏りが起こるかもしれません。定期点検では変圧器に異常がないかを調べるだけでなく、外装も確認します。また、強風でキュービクルの扉が開いて雨水が浸入することがないよう、留め金や錠前の腐食、破損箇所も点検します。

非常用発電機の点検

災害時に欠かせない非常用発電機の定期点検ではバッテリーの状態と燃料の残量を確認。併せて燃料の残量から計算して発電可能時間をお伝えします。非常用発電機の大半は停電を感知すると自動で起動しますが、数年に一度の点検では引込開閉器を切って停電させ、発電機が自動で起動するか確認を行います。

お客さまと一緒に取り組む「台風への安全対策」

敷地内の電線周り

引込開閉器近くにある樹木が、強風で倒れたり枝葉が電線に接触したりして事故が起きることがあります。事前に伐採するなどの安全対策をお願いします。また、敷地内の電柱や電線の周りに看板やアンテナ、資材などがあれば、強風で飛ばされないように補強や固定をしておきましょう。

キュービクル

強風でキュービクルの扉が開いてしまうと、電気設備が水浸しになり、事故に繋がります。台風の接近時には、扉が施錠されていることを確認し、キュービクルにロープを巻きましょう。また、キュービクルの外装に破損箇所があれば、雨水だけでなく小動物などが侵入して事故の原因となります。速やかに補修しましょう。

非常用発電機

台風や落雷によって起こる不意の停電時に威力を発揮する非常用発電機。普段は気に掛けることはないかもしれませんが、いざというときに正常に起動して発電できるよう定期的にメンテナンスを行いましょう。運転に必要な燃料を確認し、不足していれば給油しておきましょう。

もし、台風時に停電したら…
付近の状況を確認し、お客さまだけが停電している場合は、当協会のお客さまサポートセンターへご連絡ください(24時間、365日対応)。当協会では台風時の非常災害対策として、担当事業所だけでなく全社をあげた総合応援体制など、万全の体制で対応します。 ※お客さまサポートセンターはご契約者さま向けの窓口です。

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