小林生駒高原葡萄酒工房さま

お客さま訪問記

小林生駒高原葡萄酒工房さま

協会のお客さまを紹介します!お客さま訪問記

自家農園のぶどうから生まれた小林ワイン

小林生駒高原葡萄酒工房さま 宮崎県小林市南西方8565-7 
https://www.np-k.co.jp/wine

霧島山の麓に広がる生駒高原。春は菜の花やポピー、秋はコスモスが標高550mの大地を埋め尽くします。この地に昨年、ワイナリーが誕生。新たな観光スポットとしても注目されている小林生駒高原葡萄酒工房さまを訪問しました。
小林生駒高原葡萄酒工房
醸造責任者 児玉 真吾 さん

小林市は県内有数のぶどうの生産地

高原に建つワイナリーは、ワインの製造工程を見学できる醸造所と、各種ワインなどを販売するショップ、グラスワインや小林産の高原野菜などを使った料理を提供するカフェを併設する複合施設。「生駒高原は観光地なので、観光スポットとしてのワイナリーづくりも進めているのです」と語るのは、醸造責任者の児玉真吾さんです。
ワイナリーを運営するのは株式会社NPK。生駒高原の観光施設の指定管理者としての事業のほかに介護事業などで地元に貢献しており、小林市の耕作放棄地対策として農業生産法人「実りの265」を立ち上げました。そこでは米やいちご、栗などを生産していますが、2016年にぶどう作りを始めて翌年にワインを醸造して販売。地域の活性化を目指して小林市と企業立地協定を結び、小林生駒高原葡萄酒工房が誕生したのです。「あまり知られていませんが、実は小林市は宮崎県内でも有数のぶどうの生産地なのです」と児玉さん。「ぶどうにもっとスポットを当てたいという思いもあるのです」

1雨量が多く、高温になりやすい小林の気候。この地に合う栽培方法を模索しながら畑づくりを行っている。 2ショップにはワインの他に、地元の野菜で作ったピクルスなど、小林の特産品も並ぶ。 3醸造期間中はお客さまも見学可能。 45小林ワインとともに洋食ランチが楽しめるカフェ「ベリーベリー」。

こだわりの自家栽培・自家醸造

「良いぶどうから良いワインを造る――これがワイナリーの鉄則」と児玉さんは語ります。「当ワイナリーではぶどうを100%自分たちで作る。私も畑に入ります。ぶどう栽培に携わって収穫して醸造まで自分たちでやることが、当ワイナリーのこだわりなのです。栽培から醸造まで一貫体制。どの段階でも自分たちでやり方を決定できるので自由度が高いワイン造りができ、それが強みだと思います」
このワイナリー主力の定番ワインは「ん・ダモシタン」シリーズ。もともと小林市で多く生産されてきた生食用品種のマスカットベリーAやピオーネを原料にしたワインで、赤・白・ロゼ・スパークリングなど7種類あります。小林産の新鮮な食材を活かした料理と一緒に楽しめる小林ワインとして、このワイナリーとオンラインショップで販売。ちなみに「んだもしたん」とは小林の方言(西諸弁)で、「あらまあ!」「すごい!」と驚きや感心を表します。

ワインの顔といわれるラベルには“生駒富士”が描かれている。

ワイン専用品種にもチャレンジ

「ん・ダモシタン」シリーズの他にワイン専用品種のメルロー、ピノ・ノワール、シャルドネを使った「生駒高原」シリーズもありますが、生産量が少ないのでこのワイナリーのみの販売。そもそも醸造所は年間に約3万本のワインを生産できる施設ですが、2019年度に生産したワインは約8000本。よそからぶどうを仕入れたらもっと生産できるのですが、それはしない。自家栽培・自家醸造へのこだわりはぶれないのです。「まずは採算ラインに乗せられる生産量を確保した上で、品種や栽培法などを模索しながら少しずつ増やしていきたい」と語る児玉さん。3月20日・21日には熟成ワインの蔵出しを記念した「生駒高原春フェス」が開催されます。「生駒高原の観光の際には、ぜひここでワインと地元の食を楽しんでください」
最後に、電気設備の保安管理についてご意見を伺いました。「ワイン造りに電気は欠かせないもの。ワインの品質を保つ冷却装置などは半年間、稼働し続けています。その保安管理を、信頼する保安協会さんにお願いしているので安心しています」

九州電気保安協会担当事業所
宮崎支部 小林事業所
井上 光治

小林産のぶどうを100%使用したワインの醸造及び販売を行っている小林生駒高原葡萄酒工房さま。見晴らしのよいカフェで休憩するのがおすすめです。私たち九州電気保安協会は、電気設備をお客さまに安心かつ安全に使用していただけるように、日々の業務に取り組んでまいります。

2020 Vol.2

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