株式会社ヨコヤマさま

お客さま訪問記

株式会社ヨコヤマさま

協会のお客さまを紹介します!お客さま訪問記

365日毎日、おいしい米飯を製造する

株式会社ヨコヤマさま 佐賀県唐津市浜玉町南山3914-1(浜玉工場)
http://www.toubou.jp

「玄米の仕入れからご飯まで」のすべての工程をグループ企業で行うことで、安心・安全な、より良い商品を提供している唐房米穀グループ。その中で米飯類を製造しているのが株式会社ヨコヤマさまです。おいしいご飯ができる現場の浜玉工場を訪問しました。
◀株式会社ヨコヤマ
代表取締役社長 横山貴司 さん

甘味14%増、旨味54%増の熟成米

唐房米穀グループの根幹には「熟成米」があります。それは昔の水車搗きのおいしさをヒントに特許製法でゆっくりじっくり24時間かけて精米したオリジナル米。米の内部で酵素が活性化し、タンパク質やデンプンが分解を始め、発生したアミノ酸や還元糖などを増やし続けます。その結果、従来の精米に比べて甘味が14%、旨味が54%アップすることが科学的に証明されたものです。
株式会社唐房米穀が開発した熟成米はそのまま白米として販売されていますが、どんなに良質な米でも炊き方を間違えば、おいしいご飯にはなりません。この熟成米を自社で炊飯して、これまでにないおいしい米飯を提供するために設立したのが株式会社ヨコヤマなのです。「そのころに出回り始めた無洗米も会社設立のきっけになりました」と語るのは代表取締役社長の横山貴司さん。「無洗米は米を研ぐ手間を省くものですが、世間がそんなに手間を省きたいと望んでいるなら、炊飯工程のすべての手間を私たちが引き受けようと考えたのです」

左/水に恵まれた自然豊かな地でお米を炊き、おいしさをお届けしている。右/機械ではなく、人の手でご飯をほぐし、具材を混ぜ込んでいく。

すべての工程を人の手で

浜玉工場では平日で4トン(約2万2000食分)、週末には6トンの米飯を365日、3交代シフトで製造しています。米飯の納入先は地元の佐賀県をはじめ福岡、長崎の各方面の鮮魚店や惣菜店、仕出し店など。唐津市の学校給食にも供給しています。
これだけの量を製造する炊飯業者ならば全自動炊飯ラインを使用するのが当然のことと思われがちですが、「当社はヒューマンラインです」と横山さん。「洗米から加水計量、炊き上げ、蒸らしと、すべての工程に人が携わります。炊飯器は単体で3升炊くための5升炊き丸釜が140台。こんなにたくさん並んでいる炊飯工場は見たことない、と炊飯器メーカーの人が驚いていましたよ」
効率は悪いけれど、すべての工程を人の目で確認して人の手で作業して手間がかかる分だけ、本当においしいご飯を提供できるのです。

佐賀県産のコシヒカリ、さがびより等を、時間をかけて丁寧に精米した「熟成米」。

ライスではなく「ご飯」を海外に届けたい

同社では常温の米飯の他に、熟成米のおいしさをもっと広く多くの消費者に知ってほしいと、冷凍の米飯商品も製造しています。「一粒庵」シリーズはその代表的なブランドです。そぼろ、かしわ、ちりめん高菜、ちらし寿司など、こだわりの具材入りご飯を1食分ずつパックにして冷凍したものを唐房米穀オンラインショップや通販サイトで販売。そのまま電子レンジで加熱すればふっくら作りたての具材入りご飯が味わえるのです。この商品開発には横山さん自らが当たり、電子レンジや調味料に4年間向き合ってようやく完成させました。
「この冷凍米飯を海外にも広げていきたい」と語る横山さん。「実際に外国の人が白ご飯を食べると、その不思議な甘さに大喜びします。でもその甘さは日本の米と日本の炊飯でなければ出せない。だから海外のお客さまにも本当のご飯のおいしさを届けたいですね。ライスではなく、ご飯なのです」
最後に、電気設備の保安管理についてご意見を伺いました。「熊本地震の被災地に支援に行った際、電気の大切さを痛感しました。保安協会には保安管理だけでなく、非常時に備えての自家発電設備や節電のためのECOねっとシステム導入にも力を貸してもらっています」

九州電気保安協会担当事業所
佐賀支部 佐賀北事業所
永島 和宜

株式会社ヨコヤマさまは、米の消費拡大や伝統食の素晴らしさを伝えるなど、「食」分野で社会に貢献することを使命として企業活動を行っておられます。私も、電気エネルギー利用技術の向上や電気を「安全・安心」のお届けなどを通して、「電気」分野で貢献してまいります。

2018 Vol.2

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