島原城さま

お客さま訪問記

島原城さま

協会のお客さまを紹介します!お客さま訪問記

島原の青空に白くそびえ立つ

島原城さま 長崎県島原市城内1-1183-1
https://shimabarajou.com/

雲仙岳の山裾に広がる島原の街の中心部にすっくと立つ白亜五層の天守閣。江戸時代の約250年間にわたって西九州鎮護の役割を果たし、明治時代に廃城となっても島原の人々の心のよりどころとして復元を遂げた島原城を訪ね、その魅力を探りました。
株式会社島原観光ビューロー
末續 理 さん

天守閣から360度の眺望

1624年築とされる島原城は松倉氏から松平氏まで4氏19代の居城という歴史を有します。「島原の乱」では炎上を免れ、「島原大変」の際には地震と大津波に耐えた天守閣も、明治の廃城令で解体されてしまいます。「島原の人々の城への慕情が募り、昭和初期には天守閣復元を望む運動が広がり、その熱い想いが実って昭和39年に天守閣が復元されました。その費用の3分の1は市民からの寄付です」と経緯を語ってくれるのは、島原城を管理・運営する株式会社島原観光ビューローの末續理さん。島原城の見どころを伺うと「一番の見どころは昔から残る内堀の高石垣。幾重にも屈曲した姿が特徴です。次に天守閣展望所から望む360度の景観。西側は眉山と平成新山、東側は対岸の熊本まで見渡せます。ここから見えないのは島原城の天守閣だけです(笑)」
また、天守閣1階の「キリシタン展」には島原の乱にまつわる貴重な史・資料が多く、全国的にも有名。「人々に広く知られる天草四郎の肖像画は天守閣復元時に初めて描かれ、その原画がここにあります」と末續さん。

1.天草四郎肖像画の原画を所蔵。2-5.有明海に浮かぶ天守閣のシルエット“キャッスルモンスター”と謎解きゲーム。3.今年で37回を迎える「島原城薪能」。4.夜の天守閣内を巡る「島原城夜の陣」。

七万石武将隊のおもてなし

島原城名物といえば島原城七万石武将隊。有馬晴信や天草四郎など島原ゆかりの5名から成る武将隊で、城内で観光客をもてなし、土・日・祝日は島原の歴史に沿った演舞も披露します。「武将隊は甲冑・忍者体験のお手伝いや記念写真、観光案内にも応じているので、お気軽に声をおかけください」とPRする末續さん。また武将隊が主宰する島原城秋祭り(9/15開催)では福岡県柳川市から立花家史料館ミュージアムキャラクターの立花雷切丸と誾千代姫が出演。武将隊とのコラボが楽しみです。
もうひとつ、全国の城の中でも島原城ならではの魅力が詰まった「島原城夜の陣」。普段は入れない夜の天守閣内で、各階ごとに変化する光と音を楽しむ土・日・祝日限定のイベントです。「元々は島原の夜景に照らされて有明海に浮かぶ天守閣の巨大なシルエットを発見したのがきっかけで、それをキャッスルモンスターと名付けて商標登録までしています」と末續さん。そのキャッスルモンスターを相手にスマホを使って謎解きゲームを楽しむイベントも開催しています。

島原城の観光を盛り上げる“島原城七万石武将隊”の皆さん。

島原観光の拠点として

毎年天守閣前広場で行われる島原城薪能(10/19開催)。「島原の能は江戸時代から楽しまれ、数多くの文献も残っています。その文献を10月に城内で展示します」という末續さんの話を聞くと、島原城は島原全体の自然や歴史、文化を知らしめる観光の拠点としての役割を担っているようです。「島原城などの入館券がセットになった“しまばらめぐりんチケット”は、周遊バスや島原鉄道の乗り放題、割引駐車券などの特典を選べる島原観光の必須アイテム。歴史、海、山、温泉、豊富な湧き水ありの島原を存分に堪能してください」と観光を薦める末續さんです。
最後に、電気設備の保安管理についてご意見を伺いました。「天守閣は復元されて55年も経つ古い建物。その定期点検はもちろん、保安協会さんは何かあったときのサポートもしっかりしているので、安心しています」

九州電気保安協会担当事業所
長崎支部 島原事業所
牧 祐介

島原観光ビューローさまは島原市の観光をより一層盛り上げるため、島原城とその城下町の歴史を中心とした観光案内、グルメ紹介、イベント開催など、様々な活動を行っています。島原を象徴する歴史的建造物である“島原城”。私たちは電気設備の保守という立場で、この歴史ある島原城の維持に貢献できることを嬉しく思います。

2019 Vol.5

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