漏電遮断器の役割は?

プロが解決!電気のギモン

漏電遮断器の役割は?

~感電や火災の危険を防ぐために~

屋外の引き込み線から家庭や事業所に取り込んだ電気を各部屋やコンセント、照明などに分配する分電盤。この中には漏電遮断器が設置されています。漏電遮断器の役割について、電気保安のプロである当協会の電気主任技術者がご紹介します。

電流の漏れを検知して電気を切る

電盤内のリミッター(電流制限器)は、電力会社との契約電流を超えて電気を使用した場合に切れ、すべての電気が使用できなくなります。電気の回路別に設置された配線用遮断器(ブレーカー)は、個別の回路で定格電流を超えて電気を使用した場合に切れ、その回路のみ電気が使用できなくなります。どちらの場合でも使用する電化製品を制限して、つまみを「入」にすれば復旧できます。

して漏電遮断器は、漏電が発生した場合に切れます。漏電とは文字どおり「電気が漏れる」こと。通常、電気配線や電気器具には電気が漏れないように絶縁処理がされていますが、その絶縁物が何らかの原因で破損すると外部に電気が流れ出します。漏電したまま電気を使うと、感電や火災が起きる危険があります。そこで漏電遮断器が漏電を検知して、すばやく(0.1秒以内)電源を切るのです。

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切れた漏電遮断器の復旧方法

電遮断器が切れた場合、以下の手順で復旧することができます。①すべての配線用遮断器を「切」にする。②漏電遮断器を「入」にする。③配線用遮断器をひとつずつ順に「入」にして、再び漏電遮断器が切れたら、その回路が漏電している。④漏電している回路の配線用遮断器を「切」にし、再び漏電遮断器を「入」にする。⑤漏電している回路以外の配線用遮断器を「入」にして復旧。

に、何が漏電しているのかを探します。その回路で使っている電気器具が漏電している場合は、修理に出すか、買い換えるかで解決します。その回路内のすべての電気器具のプラグをコンセントから抜き、その回路の配線用遮断器を「入」にした瞬間に漏電遮断器が切れる場合は、家屋の配線や配線に直接つながった電気器具に漏電の可能性があります。早急に電気工事店に点検を依頼してください。

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