
お客さま訪問記
株式会社やまき さま
福岡市南区清水1-1-14
https://www.yamaki-ryouri.com
おもてなしの心を届ける博多の老舗仕出し料理専門店
仕出しの可能性を広げた先駆者
博多の老舗仕出し料理専門店「やまき」。その始まりは昭和30年創業の料亭「やまき」で、周辺の待合(貸座敷)などに料理を届けていたことから、次第に仕出し料理専門店に特化していきました。金蒔絵の高級輪島塗の器で料理を提供したり、いまでは当たり前の刺身や肉料理を率先して取り入れるなど、和の食文化を大切にしながら時代に合わせた新しい試みにも挑戦。家庭での祝いの席や来客のおもてなし、正月のおせち、仏事や法要、企業での会議などのランチ、学校行事など幅広いシーンから注文を受け、重箱・会席、折り詰め弁当、寿司、鉢盛・オードブルの料理に仕上げ、保冷車で福岡市と近郊に配送しています。そのほか、自社製の柚子めんたい、博多雑煮(真空パック)を全国発送しています。


博多の食文化を次世代に伝える
仕出し料理店として同社がこだわるのは米。毎年全社員で多種多様なブランド米を食べ比べ、味や色艶、そして冷めてもなおおいしい米を選んで使っているそうです。
「やまきが最も大切にしているのは、おもてなしの心」と語るのは、やまき3代目社長を務めた相談役の古川美紀さん。「例えば、やまきの幕の内が喜ばれるのは、好き嫌いや苦手な食べ物がある人でも、いろいろな料理で彩った幕の内なら何か食べられるものがあるから。その場にいる人たち全員が会食の時間を楽しむための配慮が幕の内で、そういうことがおもてなしの心なのです」
また古川さんは「食の伝統文化を次世代に伝えたい」とも語ります。その一つが、子どもの成長を願う「お食い初め」(百日祝)。同社では博多曲物と浜焼き鯛を付けた伝統の「ぽっぽ膳」を提供しています。「伝統のお祝いの儀式の経験は、後に家族のいい思い出になります」


仕出し料理の技が光る惣菜パン
同社は昨年、新たな事業としてベーカリーショップ「ぱん屋フルカワ」を開店。仕出し料理の技術を生かした惣菜パンを中心に販売し、ごぼう天や辛子高菜を挟んだ「博多バーガー」など福岡ならではの食材を使ったユニークな商品もあります。気持ちいい川沿いのテラス席はイートイン可。しかも同店では福岡市と近郊の法人に向けてパンと惣菜を組み合わせたボックスセットを配達。まさに仕出し料理店の味と配送システムを丸ごと凝縮したベーカリーショップなのです。「来店される地域の方々とのコミュニケーションが楽しくて。この店を拠点に何か新たな取り組みができるかもしれません」と語る古川さんに、施設の電気設備の保安管理についてご意見を伺いました。「困ったときの保安協会。水を使う厨房の電気設備には特に気を使って見てもらい、安心しています」

