絶縁用ゴム手袋ってなに?

知っ得!電気設備のまめ知識

絶縁用ゴム手袋ってなに?

電気設備の安全を維持するために欠かせない保安管理は、危険との隣り合わせ。
当協会の電気主任技術者は、安全な作業を実施するため、様々な道具を装備しています。
今回は、電気の保安管理のプロならではの「身を守る」道具について紹介します。

手からの感電を防ぐ

電気設備の点検や修理(電気工事)を行う際、充電されている電路に接近する場合は、万一充電部に触れても人体に電流が流れないようにするため、絶縁性能の高い専用のヘルメットや長靴などの絶縁用保護具を装備します。中でも「絶縁用ゴム手袋」は、「低圧用」「高圧用」があり、作業内容によって使い分け、手からの感電を防ぎます。

絶縁用保護具絶縁用ゴム手袋と電気安全帽(ヘルメット)を装着し、感電を防ぐ

損傷した手袋では防げない

絶縁用ゴム手袋を装着しておけば絶対安全かというと、そんなことはありません。繰り返し使って損傷した手袋は、絶縁できないため危険です。手袋を装着する前に都度、目視で亀裂や傷がないことを確認し、手袋の中に空気を入れて空気漏れがないかを点検します。また、損傷を防ぐために、手袋を運ぶときは工具の下敷きにならないようにするなど、取り扱いにも注意が必要です。

損傷した手袋左:絶縁用ゴム手袋の指と指の間に損傷がないか点検
右:損傷した手袋

法律で定められた定期的な検査

日ごろの点検に加えて、絶縁用ゴム手袋をはじめとした絶縁用保護具は、6か月以内ごとに1回、絶縁性能を調べて記録する定期自主検査が法律で定められています。具体的には、手袋の内側と外側を水で満たし、そこに1万ボルトの電圧を加えて異常がないか確認します。この専門的な検査は、当協会内で対応しています。詳しくは、当協会のお客さま担当者へお問い合わせください。

検査絶縁性能の検査の様子:水槽の中央に設置されているものが絶縁用ゴム手袋

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