医療法人共生会 びろうの樹脳神経外科 さま

お客さま訪問記

医療法人共生会 びろうの樹脳神経外科 さま

協会のお客さまを紹介します!お客さま訪問記

皆さまの笑顔を第一に考え、より良い生活のお手伝いを

医療法人共生会
びろうの樹脳神経外科 さま
鹿児島県志布志市有明町野井倉8041-1
http://birounoki.com/

いま全国的に地方では人口減少と高齢化が進んでいます。地方創生に取り組む鹿児島県志布志市で、医療機関と介護施設の連携により地域の高齢者の健康な暮らしを支えている「医療法人共生会 びろうの樹脳神経外科」さまを訪問しました。
医療法人共生会 びろうの樹脳神経外科 院長 菅田 育穂さん

医療と介護は切り離せない

医療法人共生会は、びろうの樹脳神経外科を核とした医療・介護の連携組織です。ちなみに同医院名の一部になっている「びろうの樹」とは亜熱帯性のヤシ科「枇榔」の樹のこと。志布志湾には枇榔などが密生する枇榔島(無人島)があります。同医院は1996年に設立。翌年には医療法人設立の認可を受け、通所リハビリテーションやショートステイの施設、グループホーム、整形外科医院、居宅介護支援事業所、介護付き有料老人ホームなどを次々に立ち上げて現在に至っています。
「医療と介護は切り離せない。介護を要する人は必ず医療も必要です」と語るのは、共生会の理事長で、びろうの樹脳神経外科の院長を務める菅田育穂さん。「私は、介護保険ができたときから医療と介護は分けられるものではないと考えていました。再発予防や悪化防止の面で医療と介護の連携は必要だし、実現させないといけない時代です」
共生会の核となる医療機関が脳神経外科だということにも大きな意味があります。実は、介護を必要とする疾患の割合で最も多い原因が脳卒中。介護の現場で脳神経外科はなくてはならない存在なのです。さらに同医院では脳神経外科のほかに神経科、整形外科、内科、放射線科、リハビリテーション科、循環器科を併設しています。

左/介護施設の庭で飼われているポニーやヤギが、利用者に癒やしを与える。右上/脳神経外科のCT検査設備。右下/利用者一人一人が楽しく幸せに暮らせるよう、お手伝いをしている。

食の安心・安全へのこだわり

共生会には入院患者や介護施設利用者の食事作りにかける思いがあふれています。業者に外注するのではなく、共生会の栄養士と調理師が5か所の厨房でそれぞれのメニューを調理。刻み食ではなくソフト食やゼリー食を提供するなど一人一人の病状・体調を考え、安全、栄養バランス、カロリー、味、そして食欲をそそる見栄えにも気を使って提供しているのです。「経営的には外注するほうがいいかもしれませんが、食の安全を考えると手間がかかっても院内で食事を作ることにこだわっています」と菅田さん。
介護施設「びろうの樹グループホーム」では、広い前庭でポニーやヤギがのんびりと草を食む姿に心が癒やされます。共生会では介護の理念として、利用者の安全確保や身体機能の向上はもちろん、「利用者の笑顔を第一に考え、より良い生活の手伝いをする」と謳っています。高齢になって心身が衰えても、一人一人の尊厳が保たれ楽しく幸せに暮らせるような環境づくりをしているのです。

仕事と子育ての両立をサポートする、職員の託児所。

健康な体と明日へ続ける心を支える

共生会の「びろうの樹こどもの家」は介護施設ではなく、実は託児所。共生会の職員のための福利厚生施設として、仕事と子育ての両立を支援しているのです。また、定年は65歳としていますが、実際に65歳で退職する人はいないそうです。「体が続く限り、いつまでも元気に働いてもらっています」と語る菅田さん。
「人口減少が続く地方に住む私たちは何をなすべきか。地域住民が生き続けていくために、健康な体と明日へ続ける心を支えなくてはいけません。そのために今後も新しい治療法や技術を取り入れながら全国標準的医療と介護サービスを提供していきます」と力強く語ります。
最後に、電気設備の保守管理についてご意見を伺いました。「もし手術中に停電になったらと考えると医療機関にとって電気は命に関わる大切なもの。その保守点検は保安協会さんに支えてもらっているので安心しています。SOSを出すといつもすぐに来てくれて、感謝です」

九州電気保安協会担当事業所
鹿児島支部 志布志事業所
中原 克広

医療法人共生会さまは、ECOねっとシステムを活用し自動による空調制御を実施され、熱心に省エネに取り組んでおられます。私どもは電気設備において「トータルサポート」ができるように、今後とも職員一丸となって励んでまいります。

2019 Vol.1

このカテゴリの関連記事

Page Top