深夜のごみ収集は街の防犯パトロール

安心安全コラム

深夜のごみ収集は街の防犯パトロール

暮らしの環境保全のために欠かすことのできないのがごみ収集。街中で収集車がごみ袋を集めながらゆっくりと移動していく風景をよく見かけます。でも福岡市で暮らす人の中には「ごみ収集車を見たことがない」という人も多いかもしれません。なぜなら、全国の自治体の大半が日中にごみ収集をする中、福岡市は深夜にごみ収集をしているからです。全国20の政令指定都市のうち、全市域で家庭ごみの深夜収集を行っているのは福岡市だけです。

福岡市が深夜のごみ収集を始めたのは昭和30年代。年々深刻化する交通渋滞を避け、交通量の少ない深夜に収集することが最も効率的であることから定着したそうです。深夜収集はごみを出す市民にとってもメリットがあります。カラスによるごみ袋の散乱被害がない。朝の慌ただしいときにごみ出しの煩わしさから解放される。朝はすでにごみ収集後なので通勤通学時の街並みがきれい。そしてもう一つは、防犯・防災の役割。深夜に住宅地の隅々まで巡回するごみ収集車は、寝静まった街の安全・安心を見守る防犯パトロールカーでもあるのです。

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