飯塚市やその周辺の市町を担当エリアとする飯塚事業所が春におすすめするのは、時代を超えて語る飯塚の自然や文化。江戸時代の飯塚は長崎街道の宿場町として大いに賑わい、明治以降は石炭産業の中心都市として日本の近代化を担ってきました。その歴史を語る自然や文化がいっぱい。

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  筑豊の母なる川

  筑豊を下って響灘に注ぐ全長約61㎞の遠賀川は、飯塚のシンボルとして街の真ん中を貫いて悠々と流れています。また、鮭遡上の南限の川とされ、稚魚放流を行っています。春は菜の花、秋にはコスモスが咲き誇る中之島河川敷は地元の人々の憩いの広場。

  遠賀川　福岡県飯塚市中の島

  TEL:0948-96-8475(飯塚市都市計画課)

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  炭都のシンボル

  炭都時代の面影を残すのが、「忠隈(ただま)のボタ山」。高さ121m・敷地面積22.4haで、現存する平地ピラミッド型ボタ山としては日本最大級です。昔は石炭ガラの黒い山でしたが、現在は緑に覆われたきれいな山で、別名「筑豊富士」とも呼ばれる飯塚市のシンボル。

  忠隈のボタ山

  福岡県飯塚市忠隈

  TEL:0948-25-2930(飯塚市歴史資料館)

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  近代化遺産

  炭鉱の地下と地上を往復するトロッコの牽引(けんいん)ロープ巻き上げ機の台座。大正時代に建設されたと考えられており、操業時は台座の上に蒸気機関の動力小屋がありました。煉瓦造りの台座は大正、昭和初期の郷愁が漂い、日本の近代化に貢献した役目を静かに語りかけています。

  巻き上げ機台座

  福岡県飯塚市平恒460-8

  TEL:0948-25-2930(飯塚市歴史資料館)

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  人と絵本をつなぐ

  「絵本館木のうた」は、絵本専門の私設ギャラリー(入館無料)。蔵書は約1000冊で、そのうち200冊程度を順次入れ替えながら展示しています。ベストセラーから戦前～戦後に発行された希少絵本や絶版本まで、大人も子どもも楽しい空間です。自家焙煎珈琲のカフェを併設。

  絵本館 木のうた

  福岡県鞍手郡小竹町勝野3765-56

  開館時間／10：00～17：00

  休館日／水曜日、第4日曜日

  TEL:0949-66-8021

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  シュガーロード

  長崎街道の宿場・飯塚は江戸時代から流通拠点として栄え、炭都時代は炭鉱の人たちの疲れを癒やすものとして、また贈答用としておいしい菓子が求められました。そこから「千鳥饅頭」「名菓ひよ子」「なんばん往来」など飯塚発祥の銘菓の数々が産まれています。

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