知ってなっとく!でんき講座
漏電と感電①
漏電とは、読んで字のごとく電気が漏れること。電気が漏れると、感電や火災を引き起こし、大変危険です。漏電を未然に防ぐためには、どんな方法があるのでしょうか?
- "漏電"ってなに?
電気は、正常時には配線や電気器具の中の安全な通り道を流れています。これは、ビニールなどの絶縁体で覆われ、保護されているおかげです。しかし、この絶縁物が傷ついたり古くなったりすると「絶縁不良」になり電気が外に漏れ出します。これが漏電で、漏れ出した電気は、「漏れ電流」「漏洩電流」、または「地絡電流」などと呼ばれます。
"感電"や"電気火災"などの原因に
●漏れ出した電気が人の体に流れると感電し、最悪の場合、死に至ります。
●漏れ電流が建物の中を流れて発熱し、電気火災を引き起こす恐れがあります。
- 漏電を防ぐには?
漏電遮断器は、漏電が発生すると自動的に電気を止めます。一般的に分電盤に漏電遮断器が設置されており、漏電による感電を未然に防いでいます。
月に1回程度
漏電遮断器のテストボタンを押してスイッチが切れるか試してください※テストをするときは、事前にパソコンなどの精密機器や重要な機器の電源を切ってから実施してください。
アースを取り付けましょう
「アース」とは、電気を逃す通路のこと。電気器具にアースを取り付けておけば、万一漏電した場合にも大地に逃がす道が作られ、漏電の危険を少なくします。
<こんな製品にはアースの取り付けを>
●洗濯機 ●冷蔵庫 ●エアコン ●衣類乾燥機
●電子レンジ ●食器洗い機 ●電気温水器
●その他水気や湿気の多い所で使う器具